2022年

まどはす

高校のときの作品です。

埼玉県高校美術展 教育委員会委員長賞。

夏目漱石の「こころ」を読んでて生まれた作品。私自身の手紙への気持ち、手紙の特別さを重ね合わせました。

手紙の中に書かれていること、は、今ではなく、過去に誰かが書いたこと。自分の手元に届いた時には既に遅い。しかし、手紙を目の前にすると、その中に書かれる何かに緊張する。いい知らせか悪い知らせか分からない。いずれにせよ、手紙をよこすほど大事であるのは確かだ。手紙を手にし、興奮を抑えながら即座にレターナイフで開封する。文章を読んだ瞬間、いてもたってもいられなくなり、直ぐにどこかに消えてしまった。

手紙、緊張、興奮、衝動、動揺

油彩/F50

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